新銀座法律事務所 法律相談事例集データベース
No.199、2004/9/16 11:03 https://www.shinginza.com/qa-hanzai.htm

[刑事・起訴前]
質問:会社のお金を横領したと言われてしまいました。会社とどのように話し合っていけば良いでしょうか。

回答:
1、あなたが、本当に横領をしたのかどうかによって対応は異なってきます
2、まず、横領したのであれば刑事、民事の両責任を負うことになります。分割にしろ一時金で支払うにしろ、ほぼ全額を返済しなくてはならないことになります。横領した金額を返済する事で合意ができれば刑事責任は免れることもあります。ですから、できるだけ早く返済する方向で話し合う必要があります。返済するということであれば、その交渉を弁護士に依頼することもできます。
3、次に横領をしていない場合について説明します。この場合は、まず会社の言い分を聞いて、何故自分が疑われているのかを確認し、その疑惑について弁解することになります。あなたの弁解に対し、会社が納得しない場合、会社としては警察に被害届を出すことになるのが通常です。警察があなたに疑わしいことがあるとすれば刑事事件になります。しかし、あなたが身に覚えがないと言うことであれば無実は必ず証明されますので、たとえ警察から調べられても真実以外のことは供述しないように必要があります。ただ、その様な場合は弁護士を依頼して弁護をして貰うのがよいと思われます。
4、弁護士に刑事事件の弁護人の依頼をした場合の費用については、事件の内容により異るので法律相談の際、弁護士に質問されたらよいと思います。一般的には、最低で40万円程度かかるのが普通です。費用が用意できない場合は起訴前の時点では国選の弁護人は依頼できません。国選弁護人は起訴後に限られています。但し、警察に逮捕されているような場合は弁護士会の負担で当番弁護士と言う制度があるので、一度だけですが無料で警察で弁護士と面会する事ができます。当番弁護士については弁護士会に連絡すれば頼むことができます。資力がない場合には、被疑者弁護援助制度を利用できる場合もあります。

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