新銀座法律事務所 法律相談事例集データベース
No.1、2004/3/4 13:32

[民事・消費者]
質問:携帯電話の出会い系サイトに仮登録し、無料と記載されていたので使用したのですが、数日経過した後、出会い系サイト業者から、使用料金・調査料金・その他法外な延滞料を請求されてしまいました。無料の範囲内で使用したので料金は発生しないと説明をしたのですが、支払いに応じないと自宅まで取立てるなどと脅され、やむを得ず承諾してしまいました。どのように対応したらいいでしょうか。

答え: 
1、利用者は、無料と記載されていたので使用したのですから、法律上、支払義務は生じません。本件のような、法外な料金を請求する業者は、利用者に対して不当な架空の請求をする悪質な業者です。ほとんどの業者が住所等を教えることはしません。近時、携帯電話の出会い系サイト等で、多くの利用者が被害に遭っており、重大な社会問題になっています。
2、このような業者に対する対応として大切なことは、相手にしないことです。業者の手口は、利用者に対して片っ端から、法外な料金を請求し、反応を示してきた利用者に対して、「支払わなければ自宅まで取立てに行くぞ」「法的手段をとるぞ」等脅し、架空人名義の口座に振り込ませる手口です。
3、よって、業者から請求があっても、相手にせず、電話には出ないことが大切です。また、業者の脅しに負けて、少しでも支払ってしまうと、逆に、脅せば支払う人間であると認識され、再度、別の業者を装う等の手口で、法外な料金を請求されますので、決して支払ってはいけません。また、業者は脅しのプロですから、業者から連絡するように連絡があっても、決して自分から業者に連絡してはいけません。
4、但し、自分の住所、勤め先、親族の連絡先住所を教えてしまった場合で、どうしても対応に不安を覚えるような時には、弁護士に依頼すれば解決します。弁護士は依頼されると、業者に電話等で連絡するとともに、通知書・警告書等を内容証明郵便等で送り、依頼者に請求しないように、連絡事項は全て弁護士にするように通知しますので、弁護士に依頼後は、通常は業者から依頼者に請求等がいくことはなくなります。よって、対応に不安を覚えている場合には、弁護士にご相談下さい。

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