慰謝料についての判例集

1)京都地判S45/1/28、約三年の同棲により婚姻予約を認定し女性の信仰をを理由とする婚姻予約の破棄に対して100万円の慰謝料支払いを命じた。

2)東京地判S56/8/26、妻がある男性であることを知りながらその子供を妊娠すれば慰謝料請求できるが、妻が懐胎を知ってから3年で時効消滅する。

3)東京地判S59/2/23、不倫して妊娠させた女性に妻と離婚して結婚するという条件で中絶手術を受けさせた男性に250万円の慰謝料支払いを命じた。

4)岡山地判H3/3/29、妻が結婚後一度も性交渉に応じないことその他の言動・行動に対して妻に150万円の離婚慰謝料支払いを命じた。

5)東京地判H3/7/18、タクシー会社社長が30年間の内縁関係を不当に破棄した場合、1000万円の慰謝料支払いを認めた。

6)東京高判H5/11/12、私立学校の女教師に対する仕事外し、自宅研修、賃金差別などは不当労働行為であるとして600万円の慰謝料支払いを命じた。

7)福岡地判H6/5/27、宗教法人の信者らが害悪を告知するなどして違法な献金勧誘行為を行った場合、慰謝料100万円の支払を命じた。

8)東京地判H6/9/13、事実をねつ造して損害賠償訴訟を起こした場合、訴訟の提起自体が不法行為になるとして10万円の慰謝料支払いを命じた。

9)東京地判H6/11/15、建築基準法違反の建物の日照被害を回復するために建物の一部切断撤去を命じ、慰謝料として30万円の支払を命じた。

10)東京高判H6/11/30、女子中学生を強姦して殺害した事件で、慰謝料900万円を含む合計約4727万円の支払を両親に対して命じた。

11)東京地判6/12/22、男女関係解消の慰謝料300万円の支払を書面で約束した後に書かれた慰謝料放棄書を無効として300万円の支払を命じた。

12)東京地判H7/2/1、連日夜間から朝方にかけて4匹の飼い犬のうち2匹が鳴き続けた場合、飼い主の過失を認めて約30万円の慰謝料支払いを命じた。

13)東京高判H7/2/28、バスガイドとの情交を理由に運転手を解雇した会社に対して、情交が存在しないので解雇が無効であるとして慰謝料700万円を含む未払給料など合計2310万円および月額33万円の支払を命じた。

14)東京地判H7/3/30、社長が従業員にHIV感染の事実を知らせ、それを理由に解雇した場合、300万円の慰謝料支払いを命じた。

15)東京地判H7/5/16、医療従事者が身体障害者に対してレントゲン室で猥褻行為を行った場合、300万円の慰謝料支払いを命じた。

16)東京地判H7/5/31、医師が他の医師の著作物を無断で利用した場合、著作人格権侵害の慰謝料として70万円、原稿料相当4万円、の支払を命じた。

17)大阪地判H7/8/29、性的嫌がらせの言動を繰り返しその結果自ら退職させた場合、その社長に50万円の慰謝料支払いを命じた。

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